介護人材マッチングシステムの開発費用・コスト・相場—AI見積もりの実案件データで解説

2026.08.22

介護人材紹介事業では、求職者と施設双方の情報を管理しながら、資格・エリア・雇用形態といった専門的な条件でマッチングを成立させる必要があります。求職者数・取引施設数が一定規模を超えると、Excelと電話による運用は限界を迎え、検索・応募・スカウト・メッセージまでを一気通貫で扱うシステムの自社開発を検討するケースが増えています。

AI見積もりサービスに寄せられた「介護人材マッチングシステム」の開発相談を題材に、見積もり結果と費用の内訳を公開します。

※本記事はAI見積もりサービスに寄せられた事例の内容を一部改変して、解説記事として提供しているものです。

 

介護人材紹介企業からの相談内容――人材マッチングシステムを作りたい

 今回の事例は、介護人材紹介事業を運営している企業からの相談です。最初の相談は以下のような自然文で入力されました。  

 介護人材紹介事業を運営しており、求職者2,000名・施設100法人の管理をExcelと電話で行っています。介護資格・エリア・雇用形態での求人検索、応募・スカウト機能、求職者と施設間のメッセージ機能を持つマッチングシステムを作りたいです。求職者・施設・運営管理者の3ロール構成で、既存Excelデータの移行も必要です。 

この相談をもとにチャット形式でヒアリングを重ね、以下の要件が確定しました。

【確定した主な要件】※AI見積もりツールが機能単位に整理したもの

・求職者:アカウント登録・プロフィール/資格/希望条件の登録・編集

・求職者:求人検索・絞り込み(資格・エリア・雇用形態)、応募・応募状況確認

・求職者:スカウトの確認・返信、施設とのメッセージ、お知らせ確認

・施設担当者:法人・施設情報の登録、求人の作成・公開・編集・停止

・施設担当者:求職者検索・絞り込み、スカウト送信・管理、応募者の選考状況管理

・運営管理者:アカウント管理、求人審査・公開管理、運用状況確認、ダッシュボード集計

・既存Excelデータの移行、バックエンド自動テスト整備

・技術スタック:AWS/Next.js(TypeScript)/NestJS(TypeScript)

 

 

介護人材マッチングシステムの自社開発費用は3,368万〜4,357万円 

総額は3,268万〜4,357万円、開発期間は約6〜8ヶ月というレンジです。体制はPM/PL1名を中心に、フロントエンド・バックエンドあわせて4.5名相当、クラウドエンジニア1名という構成が想定されています。

項目

最小

最大

開発費用(総額)

3,268万円

4,357万円

開発期間

5.9ヶ月

7.7ヶ月

体制規模

PM/PL1名+フロント2名+バックエンド2.5名+クラウド1名

同左

 

総額の内訳を機能開発・非機能要件・データ移行などの区分ごとに整理すると、以下のようになります。

費用区分

最小

最大

機能開発(求職者・施設・運営の各機能)

1,269万円

1,694万円

 うち:検索・絞り込み機能(求職者向け・施設向け)

150万円

200万円

 うち:アカウント・プロフィール・応募・スカウト・メッセージ等

1,119万円

1,494万円

アプリ画面開発

661万円

882万円

クラウド構築等の非機能要件開発

377万円

503万円

管理業務(PM/PL・進行管理等)

544万円

726万円

バックエンド自動テスト整備

189万円

252万円

既存Excelデータの移行

132万円

176万円

外部サービス連携(メール送付・SMS送信)

90万円

120万円

合計

3,268万円

4,357万円

 

機能開発費用の中で最も比重が大きいのは、資格・エリア・雇用形態を組み合わせた求人検索と、施設側の求職者検索・絞り込みです。求人サイトの一般的なキーワード検索とは異なり、複数条件を掛け合わせた絞り込みロジックの設計・実装が必要になるため、単純な検索機能より工数がかかる傾向があります。

 

人材マッチングシステムの開発費用を左右する変動要因

同様の人材マッチングシステムでも、以下の要件によって見積額は上下します。

①検索条件の複雑さ
資格×エリア×雇用形態のような多軸検索は、単一条件検索に比べて設計・テスト工数が増えます。検索条件を追加するほど費用は上振れします。

②双方向コミュニケーション機能
スカウト・メッセージのように求職者と施設の双方が操作するUIは、権限設計・通知設計の分だけ画面数と実装量が増えます。

③ロール数と権限設計
求職者・施設・運営管理者の3ロール構成は、2ロール構成に比べて画面・API・アクセス制御の設計範囲が広がり、管理業務・非機能要件の費用に反映されます。

④既存データ移行の量と質
Excel上のデータが定型化されていない場合、移行前のデータクレンジング工数が追加でかかることがあります。

 

SaaS・パッケージ活用とスクラッチ開発の選択基準

人材マッチングシステムの領域には求人媒体・SaaS型のマッチングパッケージも存在します。自社開発を検討する際は、以下の観点で比較すると判断しやすくなります。

観点

SaaS・パッケージ活用

スクラッチ開発

初期費用

低い(月額課金が中心)

高い(本件では3,268万〜4,357万円)

検索条件のカスタマイズ

パッケージの標準機能の範囲に限定されやすい

資格・エリア・雇用形態など業界特有の条件を自由に設計できる

既存Excelデータの移行

パッケージのデータ形式に合わせる必要がある

自社の運用に合わせた移行設計が可能

スカウト・メッセージ機能の柔軟性

標準機能に依存

求職者・施設双方の業務フローに合わせて設計可能

将来的なAI活用(マッチング精度向上等)

ベンダーのロードマップに依存

自社データを活用した機能拡張がしやすい

運用コスト

月額利用料が継続的に発生

保守運用費のみ(追加ライセンス費用なし)

 

求職者数・施設数が今後も拡大していく前提であれば、検索ロジックやスカウト機能を自社の運用に合わせて継続的に改善できるスクラッチ開発が有利になります。一方、立ち上げ初期でマッチング需要そのものを検証する段階であれば、SaaS型パッケージで小さく始める選択肢も検討に値します。

 

まとめ――人材マッチングシステムの自社開発費用のポイント

介護人材マッチングシステムの自社開発費用は、資格・エリア・雇用形態による多軸検索や求職者・施設間のスカウト・メッセージ機能、3ロールの権限設計、既存データ移行までを含めると3,268万〜4,357万円、開発期間は5.9〜7.7ヶ月が目安となります。

費用の大部分を占めるのは検索・スカウト・メッセージといった業務機能とアプリ画面開発であり、要件をどこまで複合的にするかによって金額は大きく変動します。

今回の事例は介護特化型のサービスでしたが、他の業種や業界に特化した人材マッチングシステムを検討する場合でも同様の傾向が見られます。自社の要件がどの水準に該当するかを把握したうえで、開発ベンダーとの見積もり比較を進めることをおすすめします。

 

自社の要件で費用を確認したい方へ

deeptierでは、AIを活用した無料の開発費用見積もりツール「AI見積もり」を提供しています。相談内容を自然文で入力するだけで、費用内訳と開発期間の目安を確認できます。

https://deeptier.co.jp/ja/ai-mitsumori

無料かつ自然文で相談できますのでお気軽にお試しください。



※本記事の見積もりデータは2026年8月時点でのAI見積もりツールによる算出値です。実際の開発費用は要件定義の内容・仕様変更・ベンダー選定等により変動します。


記事/構成:deeptier マーケティングチーム

 

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